官僚の学歴フィルターは日東駒専レベル?総合職試験合格者数の大学ランキングを分析してみた

官僚_学歴フィルター

Yahoo知恵袋に下記のような質問がありました。

 

国家公務員総合職に学歴フィルターはありますか?

知恵袋

 

国家公務員総合職はいわゆる「官僚」「キャリア官僚」と呼ばれる職業です。

 

官僚と言えば東大、というイメージがありますが、実際のところ官僚はどの大学から何人くらい合格しているのでしょうか?

 

また、「官僚の採用試験において学歴フィルターがどの程度かかっているのか?」という疑問があります。

 

就活のシーズンになると、毎年SNS上では「学歴フィルターに引っ掛かってエントリーシート選考で落ちた」とか、「会社説明会が満席でまた予約できなかった。Fランだからかな…」などといったコメントが多く見られます。

 

一方、官僚の採用試験においては学歴フィルターについて言及されることが少なく、実際のところはどうなっているのでしょうか?

 

調査してみました。

 

結論を言います。

 

官僚の採用試験における学歴フィルターは「日東駒専レベル」と推測されます。

 

細かく見ていきましょう。

 

目次

そもそも官僚になるためのプロセスとは

 

官僚になるためには、まず「国家公務員採用総合職試験」に合格する必要があります。

 

そして、試験に合格すれば終わりというわけではありません。

 

合格後には希望の省庁へ訪問し(「官庁訪問」といいます)、最終的に省庁側から合格通知を受けることで、初めて官僚となることが出来ます。

 

この官庁訪問の合格率は約30%と言われており、かなりの狭き門です。

 

官僚採用試験の合格者ランキングから学歴フィルターを探ってみる

 

では、官僚採用試験(国家公務員採用総合職試験)の合格者大学ランキングを見ていきましょう。

合格者人数は人事院から公表されているデータを参考にしました。

 

官僚(国家総合職)採用大学ランキング(まとめ)

順位 大学名 人数
1 東京大 362
2 京都大 142
3 早稲田大 98
4 北海道大 82
5 岡山大 78
6 慶應義塾大 75
7 東北大 71
8 東京工業大 70
9 千葉大 59
9 中央大 59
9 九州大 59
12 広島大 54
13 一橋大 49
14 立命館大 45
15 大阪大 41
16 東京理科大 38
17 神戸大 37
18 名古屋大 36
19 東京農工大 28
20 筑波大 26
21 明治大 25
21 横浜国立大 25
23 同志社大 21
24 新潟大 19
25 大阪府立大 17
26 金沢大 16
26 東京海洋大 16
28 日本大 15
28 信州大 15
28 東京都立大 15
31 大阪市立大 14
31 東京外国語大 14
33 中京大 13
33 岩手大 13
35 上智大 11
36 法政大 10

 

※合格者が10名以上の大学が公表されています

 

官僚(国家総合職)採用大学ランキング(分析)

 

やはり東大からの採用者は断トツで多い

 

東京大学の採用者数は362名。全体の約20%を占めています。

 

官僚には学閥の存在が知られており、「東大法学部」が能力的にも学閥的にも最も官僚になりやすい大学であると言えるでしょう。

 

旧帝大の中では北大の採用者が最も多い

 

旧帝大だけで比較すると、下記のようになります。

 

【旧帝大からの合格者数】
・北海道大 98名
・東北大  71名
・九州大  59名
・大阪大  41名
・名古屋大 36名

 

旧帝大の中でもバラつきがありますね。

 

北海道大が意外に多いのが印象的です。

 

国立が多く私立が少ない

 

トップ20の大学のうち、国立大学が15校を占めています。

 

私立大学は早大慶大中央大立命館大東京理科大の5校しかランクインしていません。

 

特に、難関企業の採用では上位に必ずランクインしてくる「上智大」や「同志社大」の姿がトップ20に入っていないことも特徴的ですよね。

 

一般的な企業の新卒採用では、採用者の半数は私立大学出身者で占められるケースが多く、官僚の採用は(東大・京大の採用が多いことを考慮しても)極端に国立の出身者が多いことがわかります。

 

これは何を意味しているのでしょうか。

 

そもそも私立からの受験者数が少ないのか、それとも「国立」という学歴フィルターがあるのか

 

また、公務員には「学閥」と呼ばれる同じ大学の出身者が集まる集団が存在します。

 

東大出身者で構成される「赤門閥」や一橋大出身者で構成される「如水閥」、早稲田大出身者で構成される「稲門閥」などが有名です。

 

採用試験においてはこれらの学閥が何らかの影響を及ぼしている可能性も否定できません。

 

GMARCHでランクインしたのは中央大のみ

 

GMARCHの中でトップ20にランクインしたのは中央大(59名)だけです。

 

その下を見てみても、明治大(25名)法政大(10名)しか確認できません。

 

学習院大、青山学院大、立教大は一覧に載っておらず、これらの大学からの採用者はほとんどいないことがわかりました。

 

一般的な企業の採用結果を見ると、GMARCH内でここまで合格者数に差が出ることはあまりありません。

 

日東駒専レベルの採用者はほとんどいない

 

GMARCHよりさらに下位の大学からの採用状況はどうでしょうか。

 

ランキングを見ると、日本大(15名)、中京大(13名)が入っているくらいで、これ以下のレベルの大学は見当たりません。

 

つまり、日東駒専、南愛名中あたりのラインが官僚(国家公務員)採用の下限学歴フィルター、と言える可能性があります。

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