Yahoo知恵袋に下記のような質問がありました。
名城大学でも学歴フィルターを通過できる有名企業ってこの世に存在しますか?
「名城大学」は、愛知県にある中堅~下位レベルの私立大学です。
中堅レベルであるがゆえに、毎年就活シーズンになると「名城大学生は学歴フィルターに引っ掛かるのではないか?」と心配する就活生が一定数現れる傾向があります。
実際のところ、名城大学でも学歴フィルターを通過できる企業は存在するのでしょうか?
この記事では、毎年発表されている有名企業の採用大学一覧を分析し、
名城大学生でも学歴フィルターに引っ掛からず、採用が狙える企業をピックアップしました。
名城大学は大学ランキングでは日東駒専・産近甲龍と同レベルに位置している
名城大学は、愛知県内における大学の序列としては中位~低位レベルです。
名古屋大 >> 名古屋工業・名古屋市立・豊田工業 > 愛知県立・愛知教育・南山 > 愛愛名中 > 名名中日
上記ランキングの中にある「愛愛名中」の「名」が名城大学ですね。下から2番目です。
→愛愛名中って何?という人は大学群を詳しく説明した下記記事をチェック!
名城大学は名古屋近辺ではそこそこ有名な大学ですが、他の地域に住んでいる人はほとんど知らないでしょう。
関東圏の「日東駒専」、関西圏の「産近甲龍」と同じようなレベルの大学、といえば何となくイメージが湧くかもしれません。
サンデー毎日が毎年発表している「有名77大学人気284社就職実績」より、2022年度における名城大学の新卒採用における就職実績について調査し、
学歴フィルターを通過できる可能性がある企業についてまとめました。
名城大学が学歴フィルターを通過できる有名企業①:JR東海
まず一つ目に紹介する有名企業は「JR東海」です。
JR東海は言わずと知れた中部地方を代表する企業の一つで、トヨタ自動車や中部電力と並んで中部財界の「御三家」と呼ばれることもあります。
東海道新幹線やリニア中央新幹線といった日本の大動脈となる路線を保有していることから就職人気も高く、学生からの人気も高いです。
ちなみにJR東海の平均年収は714万円で、国内の鉄道旅行会社の平均年収(約540万円)と比べるとかなり高いことがわかります。
このJR東海ですが、名城大学から何と29名も採用されており、これはJR東海の採用大学の中でトップです。
ちなみに2位の日本大が17名、3位の慶應義塾大が13名という採用実績なので、名城大学の29名がいかに凄い数字かわかると思います。
また、同じJR系列でもJR東日本やJR西日本といった他の企業には名城大学の卒業生はほとんど就職していません。
JR東日本は1名だけ、JR西日本に至ってはゼロです。
さすが名城大学は東海地方の大学だけあって、JR東海に強いということがわかりました。
なお、同じ御三家であるトヨタ自動車と中部電力に対する名城大学の採用実績を見てみると、
トヨタ自動車は「6名」、中部電力は「1名」でした。
JR東海だけ突出して採用人数が多いことがわかりますよね。
名城大学生は学歴フィルターを気にすることなく、JR東海の選考に臨むことができると思います。
名城大学が学歴フィルターを通過できる有名企業②:IT系は中堅SIerが狙い目
ITサービス業に目を向けると、Sky(5名)、富士ソフト(6名)、メイテック(7名)と、中堅SIerへそこそこの人数が採用されています。
さすがにアクセンチュアやヤフー、野村総研といったIT超大手企業となると学歴フィルターにかかってしまうのか、採用数はゼロです。
しかし、上記のような中堅企業であれば名城大学からでも採用実績があるので、チャレンジしてみてもいいかもしれません。
名城大学が学歴フィルターを通過できる有名企業③:生保業界は大手も狙えそう
名城大学は生命保険業界への就職実績もそれなりにあります。
日本生命保険(6名)、第一生命保険(2名)、明治安田生命保険(2名)、かんぽ生命保険(2名)と、
国内の大手生保会社の多くに対して採用実績があります。
生命保険業界は業績が安定しているため、安定志向を求める最近の就活生からは人気が高いことで知られています。
名城大学でも大手に就職するチャンスがあるので、狙い目かもしれませんね。
名城大学が学歴フィルターを通過できない可能性が高い企業は?
一方、名城大学が学歴フィルターにかかってしまう企業はどこなのでしょうか?
有名企業への就職実績を見ると、メガバンク、医薬品大手、電気機器大手、総合商社、コンサルティング、テレビ局、などのいわゆる就職難易度が高いと言われる企業においては、
名城大学からの採用はほとんどありません。
例えば銀行を例に取ると、「三菱UFJ銀行」や「みずほフィナンシャルグループ」、「三井住友銀行」といったメガバンクへの就職者数はゼロである一方、
「愛知銀行」や「名古屋銀行」といった東海地方の地銀への就職実績はあります。
→メガバンクの学歴フィルターについて分析した記事はこちらから
他の業種についても似たような傾向が見られ、名城大学は東京に本社を置く超大手企業よりも、東海地方に根を張った中堅企業への就職に強いようです。
名城大学は基本的に大手企業への就職は厳しい結果となっていますが、あまり落ち込む必要はありません。
これらの大手企業は平均年収が高いことから学生からの人気が高くなりがちですが、
銀行やテレビ局のビジネスモデルがこのままずっと続くとは限らず、
近い将来に何らかの業界再編が起こる可能性もあります。
新卒で人気企業に入ることにこだわるよりも、入った会社でスキルを身に付け、どの会社でも転職できるように準備しておく方が良いのかもしれませんね。
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