学歴フィルターを「ずるい、おかしい、ひどい、くだらない、時代遅れ」と言ってしまう人が就活で勝てない理由

学歴フィルター_ずるい

Yahoo知恵袋に下記のような質問がありました。

 

学歴フィルターってずるくないですか?Fランだって有能な学生はいるのに足切りされてしまうのは可哀想でだと思いませんか?

知恵袋

 

 

就活のシーズンになると毎年話題に上がるのが「学歴フィルター」という言葉です。

 

学歴フィルターとは、就活生を大学のレベルによって切り分け、低レベル大学の就活生を足切りしてしまうことを指します。

 

あまりにもFランの就活生だと会社説明会にすらエントリーさせてもらえない(全て”満席”と表示されてしまい予約できない)現象も多々報告されており、彼らは就活の厳しい現実を突き付けられています。

 

そのため、SNS上では「学歴フィルターはずるい」「おかしい」「ひどい」「学歴フィルターはくだらない」「時代遅れなのでやめるべき」といった意見が多く見られます。

 

実際のところ、「学歴フィルターはずるい」のでしょうか?

 

徹底調査しました。

 

 

結論を言います。

 

学歴フィルターはずるくありません。むしろ当然です。

 

詳しく見ていきましょう。

 

目次

学歴フィルターが当たり前に存在する理由とは

就活ナビサイトやSNSには学歴フィルターに関する就活生の口コミが多数書き込まれています。

 

その中でも「エントリーシートを出したらすぐに不採用通知が来た」「会社説明会がなぜか満席だった」というような、学歴フィルターにかかったことが疑われるものも多く見られます。

 

実際、学歴フィルターは各企業が明言していないだけで、存在する可能性はかなり高いです。

 

なぜ学歴フィルターを利用するのか?

 

その理由は下記3点にあります。

【学歴フィルターを利用するのが当たり前である理由】
・ 効率良く採用活動を進めることができるから
・ 学歴の良さは学生の基礎能力の高さを証明するものだから
・ 迷惑な社員による企業への損害発生リスクを下げられるから

 

効率良く採用活動を進めることができるから

人気企業の場合、毎年数千人~1万人を超える就活生から応募が殺到することもあります。

 

その中から能力の高い学生を選抜するのは大変です。

 

1万人全員と面接しようとすれば莫大な時間がかかってしまいますからね。

 

そのため、1次選考のエントリーシート選考時に、就活生をふるいにかけて、人数を大幅に減らすのです。

 

学歴フィルターの存在を「ずるい」「おかしい」「ひどい」「くだらない」「時代遅れ」と言って非難する人が一定数いますが、

 

それは企業側の事情を想像できていないだけです。

 

そのような人が就活を勝ち抜くのは難しいと言わざるを得ません。

 

学歴の良さは社会人としての基礎能力の高さを証明するものだから

東大生とFラン生を比べてみましょう。

 

もちろん地頭の違いや知識量の違いもありますが、社会人として働くにあたり関係する能力の違いは下記3点にあります。

【東大生 vs Fラン生の違い】
目標設定能力
・ 勉強を続ける忍耐力
・ 効率的に勉強するための論理的思考力

 

目標設定能力

仕事における目標設定は社会人の基本です。

 

この仕事はどこまでやれば終わりなのか?」「この打ち合わせで決めたいことは何か?」といった目標設定ができそうな人は会社で重宝されます。

 

東大生は受験勉強をする際、「次回の模試でA判定を取る」「x月x日までに参考書を終わらせる」といった目標設定を無意識にできていることが多い一方、

 

Fランしか合格できなかった学生は目標設定が苦手である傾向があります(もちろん全員が苦手というわけではありません)。

 

企業としてどちらを採用したいか、一目瞭然だと思います。

 

勉強を続ける忍耐力

忍耐力も社会人にとって重要な能力の一つです。

 

年度末決算の時期になると忙しくて残業続きになったり、急なクレーム対応で徹夜になったり、社会人にはイレギュラーな状況下でも仕事を続けられる我慢強さが求められます。

 

東大生は長い受験生活を乗り越えてきた実績があるため、社会人として必要な忍耐力を持っているとみなされます。

 

一方、Fラン生はこれまでの人生で勉強をろくにやってこなかったケースがあり、忍耐力を鍛える機会が足りていない可能性があります。

 

この理由からも、企業としてどちらを採用したいか、一目瞭然だと思います。

 

効率的に勉強するための論理的思考力

やみくもに勉強しても、なかなか成績は上がらないものです。

 

目標に対する進捗を分析し、PDCAサイクルを回して効率良く勉強を進めることが重要です。

 

東大生はこのようなプロセスが得意な人が多い一方、Fラン生は論理的思考力が足りないため、いきあたりばったりの勉強法を繰り返して成績が伸びないケースがあります。

 

以上のように、学歴フィルターで就活生を選別するのは企業にとっては当たり前の話と言えるでしょう。

 

迷惑な社員による企業への損害発生リスクを下げられるから

学歴フィルターを利用するのが当たり前である理由の3つ目は、損害発生リスクを下げられるから、です。

 

SNS上ではコンビニの店員が商品を勝手に食べて炎上したり、回転すし店でお寿司にいたずらをして大問題になったり、定期的に若者が炎上することがあります。

 

また、引っ越し屋さんが荷物を粗末に扱う様子が動画投稿され、企業の信用問題に発展したこともありました。

 

もちろんそのすべての犯人がFラン大生というわけではありませんが、統計的に見れば、学歴とSNSで散見される問題行動の間には一定の関係性があると言えそうです。

 

つまり、高学歴の学生の方がSNS上での炎上リスクを抑えられる可能性があるため、企業は学歴フィルターを利用しているという推測もできます(※)。

※高学歴の大学生であっても、投資詐欺や架空取引といった事件を起こす場合があり、一概には言えません

 

フィルターは学歴だけじゃない

就活においては学歴フィルターがいつも目の敵にされていますが、フィルターは学歴だけではありません。

 

よくある「顔採用」も立派なフィルターの一つですし、「身長フィルター」の存在が疑われる業界もあります。

 

→「身長フィルターって何?」という方は下記の記事も見てみてくださいね。

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そもそも就活自体、「大学卒業見込み」の学生が対象であることがほとんどですよね?

 

企業によっては専門学校生や短大生を対象にしているところもありますが、少数派だと思います。

 

つまり、「大卒」すらフィルターの一つになっているわけです。

 

このように、就活生は知らず知らずのうちに多くのフィルターにかけられているのです。

 

そのような事実に気付かず、学歴フィルターだけを取り上げて「ずるい」「おかしい」「ひどい」「くだらない」「時代遅れ」などと文句を言うのは、やはり視野が狭いと言わざるを得ません。

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