Yahoo知恵袋に下記のような質問がありました。
明治学院大学って学歴フィルターに引っかかりますか?
「明治学院大学」は、東京都の白金台に本部を置く私立大学で、
「文学部」「経済学部」「社会学部」「法学部」「国際学部」「心理学部」の6学部があります。
首都圏の私立大学としては準難関~中堅レベルですが、
GMARCHと比べると圧倒的に知名度が低く、就活で苦労する学生もいるという話もあります。
そんな明治学院大学ですが、就活シーズンになるとよく話に挙がるのが、
「明治学院は学歴フィルターを通過できるのか?」という疑問です。
この記事では、明治学院大学の就職実績を分析し、学歴フィルターを乗り越えることが可能なのかどうか調査しました。
明治学院大学は大学群「成成明学獨國武」に属している
まず、明治学院大学のレベルについて確認しておきましょう。
明治学院大学の偏差値は50~62.5です。
ざっくり言うと「GMARCHと日東駒専の間」に位置する大学です。
関西圏であれば「関関同立と産近甲龍の間」ですね。
大学群としては「成成明学獨國武」に属しており、首都圏の準難関~中堅レベルの私大、というイメージでしょうか。
→大学群の細かいランキングについては、下記記事にまとめてありますのでご参照ください。
ちなみに、明治学院大学は成成明学獨國武の中では最も偏差値が高く、
学部によってはGMARCHの法政大学と偏差値に差がありません。
明治学院大学の就職率は96.2%
そんな明治学院大学ですが、就職希望者に対する就職者の割合は96.2%となっており、
高い就職率を誇っています。(明治学院大学公式サイトより、2021年度の卒業者2513名の進路から算出)
数字上はかなり就職率が高いように見えますが、実際にどの企業に就職しているか、が重要となります。
では、明治学院大学の卒業生はどの企業に何人くらい就職しているのでしょうか。
明治学院大学は難関企業だと学歴フィルターに引っ掛かる可能性大
週刊誌「サンデー毎日」に掲載されていた「有名企業284社への就職実績」を集計しました。
明治学院大学の卒業生のうち、有名企業284社に採用された人数を企業別に並べたものです。
会社名 | 採用人数 |
---|---|
トランスコスモス | 11 |
横浜銀行 | 8 |
住友生命保険 | 7 |
日本生命保険 | 7 |
山崎製パン | 6 |
あいおいニッセイ同和損保 | 6 |
大塚商会 | 6 |
静岡銀行 | 5 |
積水ハウス | 4 |
岡三証券 | 4 |
明治安田生命保険 | 4 |
サイバーエージェント | 4 |
東京海上日動火災保険 | 3 |
かんぽ生命保険 | 3 |
第一生命保険 | 3 |
伊藤園 | 3 |
セブンイレブンジャパン | 3 |
良品計画 | 3 |
三井住友信託銀行 | 3 |
りそな銀行 | 3 |
ソフトバンク | 3 |
アクセンチュア | 3 |
セコム | 3 |
TIS | 3 |
日本IBM | 2 |
富士ソフト | 2 |
日本ヒューレット・パッカード | 2 |
ニトリ | 2 |
ファーストリテイリング | 2 |
千葉銀行 | 2 |
日本政策金融公庫 | 2 |
三井住友銀行 | 2 |
日本経済新聞社 | 2 |
SCSK | 2 |
JR東日本 | 2 |
電通 | 1 |
みずほフィナンシャルグループ | 1 |
三菱UFJ銀行 | 1 |
福岡銀行 | 1 |
JT | 1 |
NEC | 1 |
毎日新聞社 | 1 |
NHK | 1 |
東京電力 | 1 |
楽天グループ | 1 |
この表を分析していきます。
有名企業284社に入社できる明治学院大生は5.8%
一覧の採用人数を集計すると140名でした。
一方、明治学院大学公式サイトに載っている就職した学生数は2,418名です。
つまり、明治学院大学の卒業生のうち、有名企業284社に就職できた人数の割合は5.8%となります。
残りの94.2%は有名でない企業にしか就職できなかったということになります。
この時点で、明治学院大学生はかなり厳しい学歴フィルターにさらされていると言えるのではないでしょうか。
明治学院大学はメガバンクの学歴フィルターに引っ掛かる?
明治学院大学の就職先一覧を見ると、銀行の名前がたまに出てくると思います。
その社名を見ると横浜銀行(8名)や静岡銀行(5名)など、地方銀行が多くランクインしているのがわかります。
その一方、三菱UFJ銀行(1名)、みずほフィナンシャルグループ(1名)、三井住友銀行(2名)といった具合で、
明治学院からメガバンクへの就職はかなり厳しいハードルであることが見えてきますね。
以前、メガバンクの学歴フィルターについて記事を書きましたが、
メガバンクの学歴フィルターはそれなりに厳しいことで知られており、
明治学院大学のレベルだとどうしても足切りされてしまう可能性が示唆されました。
→メガバンクの採用実績を分析した記事はこちらです。
明治学院大学は大手電気機器メーカーの学歴フィルターに引っ掛かる?
一覧を見ていると、いわゆる大手電機機器メーカーに対する明治学院大学からの採用は軒並みゼロです。
「日立製作所」「富士通」「パナソニック」「ソニー」、全て明治学院大学からの採用はありません。
かろうじてNECに1名だけ就職していますが、これらの電機機器メーカーについては学歴フィルターの可能性もあり、
明学生が就職するのはかなり厳しいと言わざるを得ません。
明治学院大学は広告代理店の学歴フィルターに引っ掛かる?
では広告代理店業界はどうでしょうか。
広告代理店は電通、博報堂といった有名企業があり、平均年収も高く華やかなイメージがあるため就活生からの人気も高いです。
一覧を見ると、「電通(1名)」「サイバーエージェント(4名)」と少ないながらも明治学院大学からの採用実績があります。
が、過去数年間をさかのぼると電通への採用はほぼゼロであり、
この電通への採用1名はまぐれ入社の可能性もあります。
一方、サイバーエージェントは私立大学からの採用が多いことが特徴で、
早慶やMARCHからの採用がかなり多くなっています。
学歴フィルターの存在が噂されることもあり、明治学院大学とMARCHとの間には超えられない壁があるという話もあります。
明治学院レベルでもチャンスがないわけではないですが、かなりの難関になりそうです。
→広告代理店の採用実績を分析した記事はこちらです。やっぱり早慶が強い。
記事の中にも書いていますが、中~低位の大学に通う就活生は大手の広告代理店を避け、中堅クラスの企業を狙う、という戦略もあります。
中堅の企業であれば学歴フィルターが比較的緩いという話もあり、
無理に超難関企業を攻める必要はないのかもしれませんね。
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