UR都市機構の学歴フィルターは存在しない?Fランでも採用されてしまう?

UR都市機構_学歴フィルター

 

Yahoo知恵袋に下記のような質問がありました。

 

UR都市機構の採用で学歴フィルターはありますか?

知恵袋

 

UR都市機構」は正式名称を「独立行政法人都市再生機構」といい、UR賃貸住宅(旧公団住宅)の管理や市街地の整備支援を行っています。

 

「UR」とは「都市再生機構」を英訳した「Urban Renaissance Agency」の略称です。

 

国土交通省所管の独立行政法人なので若干特殊ですが、一般企業と同じように毎年新卒採用をしています。

 

そんなUR都市機構ですが、就活のシーズンになると話題になるのが「UR都市機構の採用に学歴フィルターは存在するのか?」という疑問です。

 

この記事では、UR都市機構の採用実績を分析することによって、学歴フィルターの有無を徹底調査しました。

 

目次

UR都市機構はどのような会社か

UR都市機構の口コミ

前述の通りUR都市機構は一般企業ではなく独立行政法人のため、働き方も公務員に近い感じです。

 

転職サイトに載っている主な口コミを集約すると下記のようになりました。

 

■ UR都市機構の特徴
とにかく年功序列(課長手前まではほぼ横並びで昇進)
終身雇用
保守的な企業文化(新しいことに挑戦する雰囲気はあまりない)
有休休暇は取りやすい
・ 官僚の天下り先になっている

 

UR都市機構の社長は元官僚ばかり

前述の通り、UR都市機構は一般企業ではなく、独立行政法人です。

 

歴代社長(理事長)の出身は下記の通りです。

 

氏名 在任期間 出身
伴襄 2004年-2005年 東京大学卒
元建設事務次官
小野邦久 2005年-2008年 東京大学卒
元国土交通事務次官
小川忠男 2008年-2012年 東京大学卒
元国土交通審議官
上西郁夫 2012年-2016年 東京大学卒
元オリエントコーポレーション社長
中島正弘 2016年 京都大学卒
元内閣官房参与、復興庁事務次官

 

一人を除いて官僚からの天下りですね。

 

出身大学も東大と京大で占められており、さすがは半官半民の企業、といったところでしょうか。

 

また、UR都市機構にはいくつか子会社がありますが、子会社にももれなく国土交通省からの天下りが大量発生しています

 

例えば、UR都市機構の子会社の一つである「日本総合住生活株式会社」は国土交通省からの天下りの温床になっていることで有名ですね。

 

天下りの善悪についてはここでは言及しませんが、就活生が押さえておくべきポイントの一つとして理解しておいてもよいかと思います。

 

UR都市機構の平均年収は822万円

UR都市機構の従業員に関する基本情報を見てみましょう(出典:就職四季報)。

 

平均年収 822万円
平均残業時間 22.0時間
従業員数 3,117名
平均年齢 42.5歳
平均勤続年数 16.8年
離職率 1.1%
3年後新卒定着率 97.3%

 

平均年収が822万円というのはかなり高い水準ですね。

 

就活生からの人気が高いのもうなずけます。

 

また、離職率が1.1%というのは驚異的な低さです。

 

裏を返せば、それだけ人材の流動性が低いということ。

 

年功序列でまったり過ごしたい人にはうってつけの企業かもしれません。

 

UR都市機構の新卒採用実績校から学歴フィルターの存在を探る

ここからはUR都市機構の新卒採用実績(2022年実績)を見ていきましょう。

 

→大学群がよくわからないという方は大学群のランキング記事をチェックしてみましょう。

あわせて読みたい
【2023年最新版:全28種類】日本一詳しい大学群総まとめ!レベル別ランキング 「大学群」とは、似たような入学難易度の大学をまとめた呼称です。   例:「日東駒専」「MARCH」「関関同立」など   主に大学受験の際に、大学をレベル別に分...

 

順位 大学名 採用人数 大学群
1 早稲田大 7 早慶
2 大阪公立大 4
慶應義塾大 4 早慶
東京理科大 4 SMART
5 東京大 3 東京一工
筑波大 3 築横千
名古屋大 3 旧帝大
広島大 3
明治大 3 SMART
立教大 3 SMART
11 北海道大 2 旧帝大
神戸大 2
横浜国立大 2 築横千
東京都立大 2
法政大 2 MARCH
芝浦工業大 2 四工大
同志社大 2 関関同立
大阪大 2 旧帝大
千葉大 2 築横千
中央大 2 MARCH
関西大 2 関関同立
関西学院大 2 関関同立
日本大 2 日東駒専
24 京都大 1 東京一工
東北大 1 旧帝大
山形大 1
上智大 1 SMART
埼玉大 1 5S
立命館大 1 関関同立
奈良県立大 1
和歌山大 1
西南学院大 1
北九州市立大 1
東京工業大 1
金沢大 1
愛媛大 1
岡山大 1
長崎大 1
新潟大 1
宇都宮大 1
名古屋工業大 1
前橋工科大 1
室蘭工業大 1
豊橋技術科学大 1
東京都市大 1
東京農工大 1
福島大 1
京都女子大 1
熊本大 1

 

UR都市機構は様々な大学から採用している

まず採用大学一覧を見て気付くのは、採用大学のバリエーションが多いこと。

 

49大学から採用しており、その偏差値もまちまちです。

 

この事実一つ取っても、UR都市機構に学歴フィルターは存在しない(あってもかなり緩い)のではないか、という仮説が立ちます。

 

学歴フィルターが厳しい企業では、採用元の大学がごく一部に集中してしまうことが多いからです。

 

UR都市機構は中堅国立大学からの採用が多い

表に戻ると、UR都市機構は「和歌山大」「愛媛大」「長崎大」「宇都宮大」「福島大」「熊本大」といった中堅レベルの国立大学からの新卒採用があります。

 

これも他の企業にはあまりない傾向で、採用人数は少ないものの多様な大学から採用しようとしている雰囲気を感じます。

 

UR都市機構はFランからの採用もある

さらに表を見ていくと、「前橋工科大(偏差値:40〜42.5)」や「室蘭工業大(偏差値:35〜40)」といったFランと呼ばれてしまうような大学からも採用されています。

 

東京大学や京都大学からも採用する一方、これらのFラン大学からも採用している企業なんてほとんどないのではないでしょうか。

 

もちろんUR都市機構の採用は事務系と技術系に分かれているためどちらの採用かは不明ですが、給与体系は同一であり、採用難易度にそこまで大きな差はないと考えられます。

 

以上の事実より、UR都市機構の採用において学歴フィルターが存在する可能性は限りなく低い、と言えるでしょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次