Yahoo知恵袋に下記のような質問がありました。
外外経工佛ってFランですか? また、学歴フィルターに引っ掛かりそうですか?
「外外経工佛(がいがいけいこうぶつ)」とは、「関西外国語大学、京都外国語大学、大阪経済大学、大阪工業大学、佛教大学」の頭文字を取った大学群の呼称です。
単科大学のイメージが強いですが、佛教大学には7学部もあったり、大阪工業大学には文系学部もあったりするので、総合大学と捉えた方がよいかもしれません。
この外外経工佛ですが、受験シーズンや就活シーズンになると毎年のように話題に上がるのが「外外経工佛と摂神追桃は結局どっちが序列的に上なの?」とか「外外経工佛って学歴フィルターに引っ掛かるよね?」とか「外外経工佛って結局Fランだよね?」という疑問です。
実際のところ、外外経工佛のレベルや序列はどうなっているのでしょうか?
また、外外経工佛と摂神追桃は結局どっちでも変わらないのでしょうか?
外外経工佛は結局Fランなのでしょうか?
各大学の偏差値や就職実績から分析を試みました。
外外経工佛の偏差値を産近甲龍・摂神追桃と比較してみた
まず、外外経工佛のレベルや序列を明らかにするために、偏差値を比較してみましょう。
比較対象は外外経工佛の併願先としてよく登場する産近甲龍と摂神追桃です。
→ちなみに、大学群の名前がよくわからない!という人は下記記事を読んで主要大学群を押さえましょう。
大学群 | 大学名 | 偏差値 | 備考 |
---|---|---|---|
産近甲龍 | 京都産業大学 | 45 ~ 52.5 | |
近畿大学 | 40.0 ~ 65.0 | 医学部あり | |
甲南大学 | 42.5 ~ 55.0 | ||
龍谷大学 | 40.0 ~ 55.0 | ||
外外経工佛 | 関西外国語大学 | 42.5 ~ 60.0 | |
京都外国語大学 | 42.5 ~ 50.0 | ||
大阪経済大学 | 42.5 ~ 45.0 | ||
大阪工業大学 | 40.0 ~ 47.5 | ||
佛教大学 | 37.5 ~ 52.5 | ||
摂神追桃 | 摂南大学 | 40.0 ~ 52.5 | |
神戸学院大学 | BF ~ 45.0 | ||
追手門学院大学 | BF ~ 50.0 | ||
桃山学院大学 | 40.0 ~ 45.0 |
外外経工佛の中では、関西外国語大学が頭一つ抜けています。
また、逆に佛教大学は偏差値の下限が低く、Fランに近い位置にいます。
関西外国語大学 > 京都外国語大学、大阪経済大学、大阪工業大学 > 佛教大学
外外経工佛と産近甲龍では、外外経工佛の方がレベルが下
産近甲龍は近畿大学の医学部を除けば、だいたい偏差値の上限が52.5~55あたりに落ち着くのに対し、外外経工佛は40台になっています。
また、偏差値の下限を比較しても外外経工佛の方が低い傾向があるため、全体的に見て産近甲龍と外外経工佛では、外外経工佛の方が序列は低いと見るべきでしょう。
外外経工佛と摂神追桃では、外外経工佛の方がレベルが上
次に、外外経工佛と摂神追桃の偏差値を比較してみましょう。
偏差値の上限だけ見るとあまり違いがないように見えますが、下限を見ると一目瞭然です。
摂神追桃はBF(※)の姿が見えており、明らかにFランです。
※Border Freeの略。募集人数に対して受験者数が少な過ぎるため偏差値を算出できない大学のこと。通称Fラン。
外外経工佛はまだ何とか大学としての体裁を保っているため、摂神追桃よりはレベル的に上位と言えるでしょう。
よって、大学群の序列としては「産近甲龍 > 外外経工佛 > 摂神追桃」となっていることが明らかになりました。
→より細かい大学群の序列・レベルを知りたい方は下記記事も参考になります。
外外経工佛と関関同立で比較すると、雲泥の差だがワンチャンあるかも?
最後に、参考情報として外外経工佛と関関同立の偏差値も比較してみました。
大学群 | 大学名 | 偏差値 | 備考 |
---|---|---|---|
外外経工佛 | 関西外国語大学 | 42.5〜60.0 | |
京都外国語大学 | 42.5〜50.0 | ||
大阪経済大学 | 42.5〜45.0 | ||
大阪工業大学 | 40.0〜47.5 | ||
佛教大学 | 37.5~52.5 | ||
関関同立 | 関西大学 | 50.0〜67.5 | |
関西学院大学 | 47.5〜70.0 | ||
同志社大学 | 55.0〜62.5 | ||
立命館大学 | 50.0〜67.5 |
関関同立と言えば関西地方における難関私立大の総称であり、外外経工佛とは大きく偏差値が離れていることがわかるかと思います。
とはいえ、偏差値の上限・下限で見てみると、外外経工佛の偏差値上限が関関同立の下限とギリギリ重複している学部・学科もあります。
つまり、外外経工佛レベルをメインターゲットにしている受験生も、関関同立に合格する可能性はゼロではないということです。
就活における学歴フィルターはあくまでも大学レベルで使用されるのが一般的で、学部ごとに細かく分類されることはほとんどありません。
つまり、「偏差値が高い大学の一番偏差値が低い学部に属すること」が就活を有利に進める一つの方法です。
参考にしてみてください。
外外経工佛で学歴フィルターに引っ掛からない企業は存在するのか?
では、外外経工佛の就活生は就活に置いて、どのような企業をターゲットにすればよいのでしょうか?
外外経工佛の就活生が狙うべきはズバリ「中堅SIer(大手子会社)」もしくは「地方銀行」です。
SIerにも様々な企業がありますが、富士通や日立といった大手SIerや、野村総研、アクセンチュアといったIT系のコンサルティング会社は外外経工佛の学生では手も足も出ません。
どんなに能力が高くても、学歴フィルターに引っ掛かってしまう可能性があります。
一方、「トランスコスモス」や「メイテック」といった中堅SIerの企業であれば外外経工佛からの採用実績がそれなりにあります。
日立の子会社である「日立システムズ」や富士通の子会社である「富士通エフサス」あたりも狙い目なのではないでしょうか。
これらの中堅Ierは比較的学歴フィルターが緩いとされており、外外経工佛の就活生でもチャンスはありそうです。
また、銀行も同様に、外外経工佛からメガバンクへの就職実績はほとんどありません。
その一方で、地方銀行には一定の採用実績があり、こちらも学歴フィルターが緩い可能性が示唆されます。
外外経工佛はかなりマイナーな位置付けの大学のためFラン扱いされてしまうこともありますが、
あきらめずに中堅企業に狙いを付けて就活を進めてみるのもよいかもしれませんね。
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