工学院大学は就活で学歴フィルターに引っ掛かる?中堅SIerが狙い目?

工学院大学_学歴フィルター

 

Yahoo知恵袋に下記のような質問がありました。

 

工学院大学って学歴フィルターにかかりますか??

知恵袋

 

工学院大学」は、東京都の新宿に本部を置く私立大学で、

 

「先進工学部」「工学部」「建築学部」「情報学部」の4学部があります。

 

工学系の単科大学としては準難関~中堅レベルですが、

 

首都圏で有名な早慶やMARCHと比べるといかんせん知名度が低く、就活で苦労する学生もいるという話もあります。

 

そんな工学院大学ですが、就活シーズンになるとよく話に挙がるのが

 

工学院大学は学歴フィルターに引っ掛かるのか?」という疑問です。

 

この記事では、工学院大学の就職実績を細かく分析し、学歴フィルターを乗り越えることが可能なのかどうか調査しました。

 

目次

工学院大学は大学群「四工大」に属している

まず、工学院大学のレベルについて確認しておきましょう。

 

工学院大学の偏差値は50~60です。

 

首都圏の大学群で言えば「GMARCHと日東駒専の間」に位置する大学、といえばイメージしやすいと思います。

 

関西圏であれば「関関同立と産近甲龍の間」くらいでしょうか。

 

大学群としては「四工大」に属しています。

 

四工大とは「芝浦工業大学」「工学院大学」「東京都市大学」「東京電機大学」を総称して呼ぶ時に使われる名称です。

 

首都圏における中堅レベルの工学系単科大学を集めた大学群です。

 

→大学群の細かいランキングについては、下記記事にまとめてありますのでご参照ください。

 

ちなみに、工学院大学は四工大の中では2番目に偏差値が高く、それなりに難易度の高い大学となっています。

 

知名度が低いことから「どこ?」「Fラン?」などと揶揄されてしまうこともある工学院大学ですが、

 

偏差値を考慮すればFランではありませんね。

 

工学院大学の就職率は93.0%

そんな工学院大学ですが、就職希望者に対する就職者の割合は93.0%(2021年度実績)となっており、

 

高い就職率を誇っています。(工学院大学公式サイトより)

 

数字上はかなり就職率が高いように見えますが、実際にどの企業に就職しているか、が重要となります。

 

では、工学院大学の卒業生はどの企業に何人くらい就職しているのでしょうか。

 

工学院大学は難関企業だと学歴フィルターに引っ掛かる可能性大

週刊誌「サンデー毎日」に掲載されていた「有名企業284社への就職実績」を集計しました。

 

工学院大学の卒業生のうち、有名企業284社に採用された人数を企業別に並べたものです。

会社名 採用人数
清水建設 10
日立製作所 9
スズキ 8
積水ハウス 7
大和ハウス工業 6
メイテック 6
大林組 5
大成建設 5
竹中工務店 5
日野自動車 5
JR東海 5
JR東日本 5
富士ソフト 5
安藤ハザマ 4
長谷工コーポレーション 4
いすゞ自動車 4
SUBARU 4
ホンダ 4
凸版印刷 4
鹿島 3
戸田建設 3
山崎製パン 3
富士電機 3
明電舎 3
マツダ 3
アルファシステムズ 3
YKK 2
ソニーグループ 2
富士通ゼネラル 2
日産自動車 2
ソフトバンク 2
ドコモグループ 2
住友林業 1
セキスイハイム 1
NEC 1
京セラ 1
パナソニック 1
富士通 1
日本マクドナルド 1
KDDI 1
東京電力 1
サイバーエージェント 1
アクセンチュア 1

 

この表から見えることを考察していきましょう。

 

建設会社への就職が多い

工学院大学には「建築学部」があるため、卒業生が建設会社に就職するケースが多くなっています。

 

具体的には清水建設(10名)、積水ハウス(7名)、大和ハウス工業(6名)など、

 

大手ゼネコンへの就職実績が多いことがわかります。

 

建設業界は他の業種と比べて学歴フィルターが緩いとされており、難関大学でなくても比較的採用を狙いやすいと言えるでしょう。

 

工学院大学は大手電気機器メーカーの学歴フィルターに引っ掛かる?

一覧を見ると、いわゆる大手電機機器メーカーに対する工学院大学からの採用はかなり少ないです。

 

大手電機機器メーカーである「日立製作所」「富士通」「パナソニック」「ソニー」を例に取って、

 

私立理工系大学の最難関の一つである東京理科大学と採用実績を比較してみましょう。

 

<大手電機機器メーカーの採用人数比較>

工学院大 東京理科大
日立製作所 9 23
富士通 1 26
パナソニック 1 11
ソニーグループ 2 26

 

工学院大学からは日立製作所に9名の就職実績があるものの、他の企業ではほとんど採用されていないことがわかります。

 

一方、東京理科大学はさすがの就職実績ですね。

 

これらの電機機器メーカーについては学歴フィルターの可能性があり、工学院大生が就職するのはかなり厳しいと言わざるを得ません。

 

工学院大学は大手SIerの学歴フィルターに引っ掛かる?

次にSIerを見てみましょう。

 

<SIerに対する採用人数比較>

工学院大 東京理科大
NTTデータ 0 24
日本IBM 0 16
野村総合研究所 0 16
富士ソフト 5 6
メイテック 6 6

 

「NTTデータ」「日本IBM」「野村総合研究所」という日本を代表するSIer3社で比較すると一目瞭然ですが、

 

工学院大学からは一人の採用も出ていません。

 

いくら東京理科大と偏差値の差があるとはいえ、ここまで露骨に採用人数に差が出てしまうと、

 

学歴フィルターの存在を疑ってしまうのも無理はありません。

 

一方、表にある「富士ソフト」「メイテック」という2社では工学院大学と東京理科大学の採用人数にほとんど差がないことがわかります。

 

富士ソフトとメイテックはそこまで知名度が高いわけではありませんが、

 

2社とも東証プライム市場に上場しており、売上高も1,000億円を超えるSIerです。

 

工学院大学の就活生が狙うべき企業は、学歴フィルターが厳しい超大手よりも、

 

上記の富士ソフトやメイテックのような中堅企業なのかもしれません。

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