学歴フィルターは当たり前に存在する!Fラン学生が難関企業に入社するのはほぼ無理?

学歴フィルター_当たり前

Yahoo知恵袋に以下のような質問がありました。

 

学歴フィルターって当たり前じゃないですか?

私は学生時代に勉強を頑張って国立大学に行きました。 (中略)

学歴フィルターはどうしていけないんですか? 努力したのにFラン大卒や高卒になってしまった人なんて見たことがありません。 金銭的に恵まれない家庭の子なんて、私が通っていた大学にもたくさんいました。

知恵袋

 

学歴フィルターとは、主に大学生の就職活動において、「企業が採用する学生を学歴によって選別すること」を指します。

 

大学名だけで採用選考から外されてしまったり、選考に落ちたりすることがあります。

 

「学歴フィルターをかけてます」とわざわざ明言する企業は一つもないのですが、実際にはかなり多くの企業で学歴フィルターによる選別がされているのが現状です。

 

例えば、Fラン大学の学生が「就活ナビサイトで会社説明会を予約しようとしたら満席だった」事例があります。

 

Fラン大学の学生が説明会に予約しようとすると「満席」と表示されるにもかかわらず、

 

大学名をFラン大学から早稲田大学に変えて同じサイトにアクセスすると「予約可能」になっていました。

 

この事実が明らかになった時は、SNS上で「学生を平等に扱わないのはひどい」「学歴フィルターはずるい」「学歴フィルターはうざいな…」といった声が数多く上がりました。

 

しかし、悲しい事実ですが、学歴フィルターは当たり前に存在します

 

以下、学歴フィルターが必要とされる理由と、就活生の心構えについて考察しました。

 

目次

学歴フィルターは足切りのために必須

一般的に、新卒採用プロセスはエントリーシートの選考から始まり、筆記試験、面接試験、と進みます。

 

人気企業には何千人、何万人という学生から応募が殺到しますが、企業側の採用担当者も限られており、

 

採用プロセスの序盤から応募者全員と向き合う時間はありません。

 

そのため、効率的に優秀な学生を採用するために、面接まで進む人数をできるだけ簡単な方法で減らす必要があります。

 

学歴は「目標設定能力」「勉強を続ける忍耐力」「効率的に勉強するための論理的思考力」といった基礎的な能力を測る指標になるため、

 

足切りのための判断基準の一つとして「学歴フィルター」が使われている、というわけです。

 

よく「出身大学の偏差値だけで、人材の能力や適性を判断することはできないから学歴フィルターに反対!」と綺麗事を言う人がたまにいますが、企業側も良い人材を効率良く採用するために必死です。

 

今後、少子化によって学生の数がさらに減ってくると、優秀な学生の囲い込みがますます激しくなるでしょう。

 

採用活動における学歴フィルターが当たり前」の状況は今後も続くと考えられます

 

世の中フィルターだらけ。学歴フィルターだけを問題視するのはおかしい

フィルターは学歴だけではありません。

 

例えば、多くの大企業の募集要項を見ると、応募資格のところに「大学卒業見込みの方」と書かれていることが多いです。

 

つまり「大卒」も「学歴」と同様に一つのフィルターになっているわけです。

 

無意識のうちに、私たちは数多くのフィルターの中で生活をしています。

 

学歴も数多く存在するフィルターの一つにすぎないため、学歴フィルターだけをあげつらって批判するのは的外れと言わざるを得ません。

 

Fランの学生が超難関企業に新卒入社するのはほぼ無理

以上のように、就活において学歴フィルターは当たり前のように使われており、

 

Fラン大学の学生が超難関の企業(例えば大手総合商社や外資コンサル、外資ITなど)に入社できる可能性はほぼゼロに近いです。

 

例えば、当サイトが某外資戦略コンサルの選考に参加した就活生数人(全員が東大 or 京大生)にヒアリングしたところ、「筆記試験会場には東大・京大・一橋・早慶の学生しかいなかった」そうです。

 

つまり、筆記試験の前に行われたエントリーシート選抜時に、一部の難関大学以外の学生は全員足切りされてしまった可能性が高いです。

 

ではFラン大学の学生はどうすればよいのでしょうか?

 

どうしても難関企業に入社したければ、何とかして最終学歴をハイレベルの大学に変えるしかありません。

 

  • レベルの高い大学を受験し直す
  • レベルの高い大学の編入試験を受けて入学する
  • レベルの高い大学の大学院に入学して学歴ロンダリングする

これらの方法によってレベルの高い大学の卒業認定は得ることができます。

 

しかし、ちょっと考えてみてください。

 

そこまでして難関企業に入社することが重要なのでしょうか?

 

確かに難関企業の中には平均年収が高く、手厚い福利厚生がある企業もあります。

 

その一方、学歴フィルターを使わずに採用活動をしている企業も確実に存在します。

 

まずは自分が入社できる企業で経験を積んで、第二新卒や中途採用で難関企業に転職する、という人生のルートもあり得ます

 

実際、近年では日立や富士通といったSIerの若手社員が、アクセンチュアやベイカレントといったITコンサルに転職して年収を上げる例が増えてきました。

 

転職を繰り返すことによってステップアップを図るのは海外では当たり前ですが、

 

日本も徐々に同じような流れになるのかもしれません。

 

「学歴フィルターはひどい」「ずるい」「うざい」というような意見を言うよりも、

 

学歴フィルターに引っかかるのは当たり前だと思って、就活を乗り切りましょう。

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