TOTOに学歴フィルターは存在しない?LIXILと平均年収が200万円も違う理由は?

TOTO_学歴フィルター

 

Yahoo知恵袋に下記のような質問がありました。

 

TOTOの選考で学歴フィルターに引っかかりますか?当方早稲田生です。

知恵袋

 

TOTO」はトイレや洗面器といった衛生陶器分野で大きなシェアを持つメーカーで、本社は意外にも東京ではなく福岡県北九州市にあります。

 

TOTOは平均年収が900万円を超えるほど高く、就活でも人気のある企業ですが、就活シーズンになるとよく話に挙がるのが、「TOTOの採用において学歴フィルターは存在するのか?」という疑問です。

 

この記事では、TOTOの就職実績を分析し、学歴フィルターが存在するのかどうか調査しました。

 

目次

TOTOの基本情報

TOTOは日本を代表する衛生陶器を中心とした製造・販売メーカーです。

 

トイレや洗面所といった水回りで「TOTO」と書かれた製品を見かけた人は多いと思います。

 

TOTOの売上高は6,000億円を超えており、海外売上比率は約25%です。

 

令和12年度までにはその比率を50%まで上げる計画を立てており、海外で人気のあるウォシュレットを中心に、海外展開を進めています。

 

TOTOの平均年収は903万円

TOTOの従業員に関する基本情報を見てみましょう(出典:就職四季報)。

 

平均年収 903万円
平均残業時間 15.8時間
従業員数 6,058名
平均年齢 43.4歳
平均勤続年数 16.8年
離職率 不明
3年後新卒定着率 90.70%

 

まず目を引くのが平均年収の高さでしょうか。

 

「903万円」というのは、全国の上場企業約3,700社のうちトップ100に入るレベルで、

 

かなり高収入であることがわかります。

 

一方、平均勤続年数は16.8年とかなり長くなっていますね。

 

どちらかと言うと人材の流動性は低く、年功序列的な会社文化だと推測されます。

 

ライバル会社「LIXIL」と比較してみる

TOTO株式会社の競合会社といえば、「株式会社LIXIL」です。

 

LIXILは「トステム」「INAX」「サンウェーブ」などの関連企業が合併してできた会社で、幅広い住宅関連サービスを手がける住宅設備機器の国内最大手企業です。

 

衛生陶器分野ではTOTOに後れを取っているものの、サッシ、キッチン、バスルームなどの分野は国内シェア1位を誇る大企業です。

 

TOTOとLIXILのデータを比較してみましょう。

 

TOTO LIXIL
売上高 6,453億円 1兆4,286億円
営業利益 522億円 695億円
営業利益率 8.1% 4.9%
海外売上比率 約25% 約33%
平均年収 903万円 697万円
3年後新卒定着率 90.7% 84.2%

 

売上高を比較すると、LIXILはTOTOの2倍以上の売上高があります。

 

その一方、営業利益はあまり差がありません。

 

営業利益率はLIXILが4.9%なのに対し、TOTOは8.1%とかなり高くなっており、TOTOの方がコスト効率の良い経営ができていることを表しています。

 

また、平均年収に大きな差があることも特徴です。

 

TOTOの平均年収が903万円なのに対し、LIXILは697万円と200万円以上の差があります

 

同じ業種、かつシェア1位と2位の企業でここまで年収に差が出てしまうのは驚きです。

 

なぜここまで年収に差が出てしまうかと言うと、TOTOとLIXILの業務拡大方針の違いに起因しています。

 

LIXILは海外の住宅設備メーカーを相次いで買収するなどして事業を一気に拡大しようとしましたが、海外子会社で不正会計問題が噴出するなどして経営が若干不安定になっています。

 

また、地域によってブランド名が統一されていないためブランディング力が弱く、価格競争に弱いため利益率が低い傾向があります。

 

一方、TOTOは「TOTO」という圧倒的に知名度のあるブランド一本に絞ったブランディング戦略が功を奏しており、価格競争に負けない地力があります。

 

また、TOTOは海外展開も慎重に少しずつ広げており、高い利益率を維持していることが高年収の要因であると考えられます。

 

TOTOの新卒採用実績校から学歴フィルターの存在を探る

ここからはTOTOの新卒採用実績(2022年実績)を見ていきましょう。

大学名 採用人数 大学群
同志社大 10 関関同立
立命館大 8 関関同立
九州大 7 旧帝大
熊本大 6
関西学院大 5 関関同立
東北大 4 旧帝大
広島大 4
明治大 4 SMART
法政大 4 MARCH
関西大 4 関関同立
東京工業大 3 東京一工
筑波大 3 筑横千
大阪市立大 2
神戸大 2
慶應義塾大 2 早慶
青山学院大 2 SMART
立教大 2 SMART
日本大 2 日東駒専
昭和女子大 2
近畿大 2 産近甲龍
京都大 1 東京一工
北海道大 1 旧帝大
名古屋大 1 旧帝大
大阪大 1 旧帝大
千葉大 1 築横千
東京都立大 1
大阪府立大 1
早稲田大 1 早慶
中央大 1 MARCH
東京都市大 1
國學院大 1
芝浦工業大 1 四工大
大妻女子大 1
中京大 1 南愛名中
南山大 1 南愛名中
甲南大 1 産近甲龍

 

TOTOは関西・九州圏からの採用が多い

まず表を見て気付くのは、「関西・九州圏からの採用が多い」という点です。

 

1位に同志社大(10名)、2位に立命館大(8名)が並んでおり、トップ10のうち明治大・法政大以外は全て関西・九州に本部を置く大学ばかりです。

 

これはTOTOの本社が福岡県にあることに関係しており、伝統的に関西や九州からの採用が多くなっているようです。

 

早稲田大(1名)、慶応義塾大(2名)と、早慶と関関同立でここまで採用人数に差が出る企業は珍しいといえます。

 

TOTOは産近甲龍、南愛名中あたりが採用の下限か

一覧を見ていくと、人数は少ないものの近畿大(1名)、國學院大(1名)、中京大(1名)、南山大(1名)、甲南大(1名)と中堅私立大からも採用されています。

 

1名だけじゃないか、と思われるかもしれませんが、難関大学である早稲田大や京都大も1名しか採用していないので、かなり幅広い大学から採用していることがわかります。

 

ここから推測されることは、TOTOの学歴フィルターはほとんど存在しないのではないか、ということ。

 

日東駒専・産近甲龍・南愛名中レベルでも十分に採用を狙える可能性があるので、就活生は要チェックです。

 

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